デシャンボー試合中にコンパスを使って物議醸す
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2018/07/17号
2018/08/03更新

デシャンボー試合中に
コンパスを使って物議醸す

 "マッドサイエンティスト"ことブライソン・デシャンボーがまたもや物議を醸している。今回議題に上がったのはコンパス?

コンパスとは円を描くために用いる2本足のアレである。トラベラーズ選手権の3日目、グリーンサイドでヤーデージブックを見つめるデシャンボーがコンパスを手にする姿がテレビの中継カメラに映し出された。するとPGAツアーのオフィシャルがすかさず反応。USGA(全米ゴルフ協会)も巻き込み、コンパスなどの機器を試合中使用できるかどうかの検討に入った。

デシャンボーによると「こんなものずっと使っているよ」と、ここ2年「本当のピンポジションを知るため」に使用しているとか。「成績が上がって良いプレーをすると何かしらいわれる。面白いね」と議論自体がバカバカしいといわんばかり。ツアーの担当者からは「使用できるか検討するから、覚えておいてほしい」と伝えられたという。

デシャンボーといえば大学時代に物理学を専攻し、航空整備士がエンジニアの観点からスウィングを紐解いた『ゴルフィングマシーン』に傾倒。徹底した実験主義でアイアンの長さをすべて37・5インチに揃えているのは有名な話だ。

昨年は、サイドサドル式のパッティングを巡りUSGAと激しく対立したがなぜか突然謝罪に転じ話題に。以前は、話題先行だった彼も今季はメモリアルトーナメントで優勝し毎週のように上位争いを演じるなど、ツアーの中心的プレーヤーになった。

しかし「コンパスなんて船員だって使っているよ」と不可解な発言は変わっていない。

ネット上では「レーザーを使って距離を計測するのはなしだけれど、コンパスは別にいいんじゃない」「彼はコンパスでなにかを測るためじゃなく計算するために使っている。セーフ」という擁護派もいれば「彼ならコンパスで距離を測れる。使用不可だな」の声も。

6月28日現在、ツアーの判断は下っていないが、さてどうなる……?

 
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