遅ればせながら、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)が大山志保の"救済"に乗り出した。
大山は昨年9月、ミヤギテレビ杯の練習中に首を負傷。頸椎間板ヘルニアの診断を受け、トーナメント特別保障(公傷)制度を申請。これによって、翌年同大会までに復帰すれば、適応期間内に欠場した試合数と同じ数の試合に出場でき、21という義務試合数も免除される。ところが、9月までの獲得賞金で、大山がランキング50位でシード権を獲得するという想定外の事態に。大山には普通のシード選手同様、義務試合数が課せられることに。故障そのものは完治どころか、昨年末には歩くことができないほど悪化していたのだが……。今季も完治には程遠い状態だったが、出場義務試合数をクリアするため、無理を押し、ほけんの窓口レディスで復帰。ヨネックスレディスでは復活優勝を果たしたが、状況は変わっていなかった。
ようやくLPGAが今季の出場義務試合数免除を発表したのは6月24日。これで、出場試合数にかかわらず最終的に賞金ランキング50位以内に入っていれば、来年度の賞金シードを付与、入らなくても優勝により1年間のシードが保証された。これで大山は、ケガの状態を考慮しながら試合に出られることになった。LPGAは「規定に至らない点があり、大山志保選手には大変、ご迷惑をおかけいたしました。今後もLPGAでは規程改善に取り組んで参ります」と、非を認めている。
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