男・女にシニアも入り交じった新大会が欧州で
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2018/07/24号
2018/08/07更新

男・女にシニアも入り交じった
新大会が欧州で

 ゴルフ界の新しい風はいつもヨーロッパから? またも欧州ツアーが新しい取り組みを発表した。

 「欧州ツアーは世界のゴルフ改革をリードしている」とキース・ペリーCEOが胸を張るように、同ツアーは次々とトーナメントの新機軸を打ち出している。

 6ホールの試合については、弊誌でも既報だが、そのほか「ザ・ショット・クロック・マスターズ」という試合をオーストリアで開催。これは、出場すべての選手のショットの時間が計測されるというもので、結果、平均的な試合よりも30分ほどラウンド時間が短くなったが、「短縮された時間よりも、選手の意識のほうが重要。多くの支持を受けているが、まだ実験的な要素が強く、ほかの試合を含めて、この結果をどう生かすかこれから検討していく」という。

 さらに次は「ザ・ジョーダン・ミックスド・マスターズ」という、男子・女子・シニアが参加する試合を来年4月にヨルダンのアイラGCで開催することを発表した。これは、先の6月初旬にデンマークで開催され、コリン・モンゴメリーが優勝したステイシュアツアー(欧州シニアツアーの新名称)にローラ・デービーズが参戦したことに影響を受けたのかもしれない。何しろ男子のシニアツアーに女子のシニアが参戦するのは史上初めてのことだったのだから。

 そこで、女子やシニアについても、男子同様の「機会均等と平等の重要性」があるとして、今回の「ミックスド・マスターズ」が計画されたようだ。気になる競技形式だが、欧州チャレンジツアー、欧州レディスツアー、ステイシュアツアーから各40人ずつのプレーヤーと、男・女・シニアのトップアマ3人が、それぞれティグラウンドを変えて戦うという。欧州シニア4勝のフィル・ゴールディングは「3つのツアーが一緒になるうえ、新しい国でイベントが開催されるというのは、いわばもう一つのボーナスで、素晴らしい限りだ」。

 試合の理念や理想はさまざまに語られているが、テレビ放映や試合数が限られた、これら3つのツアーを一緒にして注目度を高めようというのが本音のようだ。

 いずれにせよ、欧州ツアーのギャラリーやテレビ視聴者を重視した変革には注目すべき点、見習う点がありそうだ。

 
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