タイガーのトーナメントひっそりと姿を消すことに……
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2018/07/31号
2018/08/13更新

タイガーのトーナメント
ひっそりと姿を消すことに……

 タイガーがホストを務める大会は年間2つ。そのうちのひとつがひっそりと姿を消すことになりそうだ。

これまでタイガー・ウッズ財団の主催で、7月4日のアメリカ独立記念日前後にワシントンD . C . 近郊で開催されてきたクイッケン・ローンズ・ナショナル。今年はタイガーが4位タイに入って大会を盛り上げた。

財団の関係者やツアー関係者は「終了した」と大々的にアナウンスしたわけではないが、スケジュールが大幅に変更される来シーズン、独立記念日前後にタイガーの大会が組み込まれる余地はない。クイッケン・ローンズとの4年契約は今年で満了。同社は本拠地のあるデトロイトで開催される別の大会で冠スポンサーを務めることが決まっている。

AT&Tナショナルの名称で華々しいスタートを切ったのが07年。オープニングセレモニーにはブッシュ元大統領が駆けつけ「アメリカの誕生日に国に尽くしてくれている軍関係者に感謝の気持ちを伝えたい」と、元グリーンベレーを父に持つタイガーの思い入れたっぷりの船出だった。

しかしその後不倫スキャンダルでAT&Tがスポンサーを降り、度重なるケガと手術でここ数年タイガー自身が試合に出られなかった。さらに全英オープンを目前に控え、ビッグネームを招致しにくくフィールドが薄くならざるを得ないという現実も。

7月初旬、ワシントンD.C.近郊開催にこだわるタイガー側は新しいスポンサー探しに奔走していたが「いまの時代800万ドル前後(9億円前後)をポンと出してくれる企業を探すのは難しい」(タイガー)。

11 年前に大会が産声を上げたときにはジャック・ニクラスのメモリアルトーナメント、アーノルド・パーマー招待と並び、時を超えて永遠に続くかと思われた“タイガーのトーナメント"。今後新たなスポンサーが現れツアーのスケジュール調整が整えば復帰もあり得るが少なくとも来年の開催はなし。タイガーの胸に去来するのは虚しさか悔しさか?

 
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