今年ライダーカップが開催されるフランスで、ゴルフ人気に関し、ちょっとした"論争"になっている。
発端は、フランスのプロ、ミヒャエル・ロレンゾ・ベラがニューヨークタイムズ紙に「フランス人はライダーカップのことなんか気にもとめていない。ゴルフを知っている人間しか興味がないこと。フランス人よりもイギリスやスペインからのギャラリーのほうがはるかに多くなるはず。フランスではゴルフは金持ちのためのもので、子どもたちを無視している。ゴルフのイメージは悪い」と語ったこと。わずか40万人しかゴルファーがいないフランスでなぜわざわざライダーカップなのか……という論調だったのだが、それに対して、欧州ツアーやフランスのゴルフ協会が反発。欧州ツアーのキース・ペリーCEOは「“事実"を知らずに語っているだけのこと」と切り捨てた。
フランスゴルフ協会のパスカル・グリゾー副会長も「認識にズレがある」と話す。いわく、実際のところ、現時点で、5万1000枚のライダーカップのデイリーチケットの43%が売れているという。前回、スコットランドで開催されたライダーカップでは、4万5000枚のうち37%しか売れなかったというから、今回のほうが人気が高いということになる。加えて、フランスゴルフ連盟に登録しているゴルファーの数は41万人で、登録していないゴルファーを加えると80万人になるとか。さらに、18歳以下のゴルフ人口も増えているという。
フランスのスポーツといえば、サッカー、テニス、自転車ぐらいしか思い浮かばないという人も多いだろう。2024年のパリ五輪を控え、ゴルフを含めたスポーツに目覚め始めているということか?
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