200人を超す犠牲者を出した西日本豪雨。被害に遭ったゴルフ場も少なからずあったのだが、スタッフたちによる必死の復旧作業が続いている。
写真は広島県内の某コース
コース運営大手のアコーディア・ゴルフに聞いたところ「災害発生後は崩落、土砂流出の被害によりクローズを強いられたコースがありましたが、従業員一丸となって作業し、とくに被害の大きかった2コースを除き、すべてのゴルフ場で営業を再開しております」(同社)とのこと。7月19日時点でクローズ中なのは竹原CC(広島県竹原市)、福岡フェザントCC(福岡県田川市)の2コースだが、両コースとも再開に向け復旧作業中。福岡フェザントCCは7月末までクローズし、被害の関係で5番ホールのパー4をパー3(トータルパー71)にするものの、8月1日から営業再開の予定とのこと。一方、竹原CCのほうは今のところ再開のめどが立っていない状態。同社では、日本赤十字社に200万円の義援金の寄付を予定しているほか、7月末まで系列のコース131カ所と練習場26カ所に募金箱を設置。
また、同じく大手のPGMも200万円の寄付と募金箱の設置を決定。大手以外でも倉敷CC(岡山県倉敷市)は「岡山県で被災された方々へ心をつなぐ」をテーマに支援活動を開始。復興チャリティのロングランコンペがすでに始まっている。コンペ参加賞はクラブが負担しつつ、売り上げの半分は岡山県の被災地の義援金にするという。「『倉敷』の名を冠に持つわれわれがまずできることをやりたい」(同CC)という心意気だ。
ほかにも、佐伯三貴はサマンサタバサレディースで獲得した全賞金(62万4000円)を地元の東広島市に寄付。田島創志は災害発生直後の12日にチャリティレッスン会を行うなど、実に素早く動いた。LPGAもセンチュリー21レディスから8試合、トーナメント会場での募金活動実施を発表している。
ゴルフ場だけの話ではないが、酷暑のなかの復興活動がいかに困難かは想像にかたくない。ボランティアに駆けつけられないという人が多いのも現実だが、手軽にできる支援はやはり募金だろう。
ここで改めて、今回の災害で亡くなられた皆様にお悔やみを申し上げるとともに、被害を受けた皆様にお見舞いを申し上げます。
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