センチュリー21レディスは日本女子ツアー初出場、米国のアマチュア、クリスティン・ギルマンが圧勝したが、その勝因が“常識外れ"?
ギルマンいわく「怒りがプラスになりました」。2日目、ノーボギーを続けていたが、8番で3パット。「自分に猛烈に腹が立った。すごく頭にきて……。しかし、私は頭に血がのぼるほうがいい傾向なのです。その後、バーディをとる確率が高くなるのですから」(同)。事実、その通りになった。
怒りで自分を見失い、勝利を逃す選手は多いが、逆もあり得るのだろうか?
脳神経外科医の大井静雄博士は「これは稀有なこと。怒ると血圧と心拍数は上がり、脳の思考経路はいったん閉じられます。そうなると上手くいかなくなる。しかし彼女は怒りを一瞬にして鎮め、新たな思考回路をプログラミングしているとしか思えないですね」と驚く。
さらに、テレビ解説者・佐渡充高氏は「怒ったとしてもクラブを叩きつけたりはしていませんよね。怒りを爆発させてしまうと、そこで抑制不能になります。米国では、爆発を6秒待って一歩手前で抑える『アンガーマネジメント』の研究が進んでいるので、彼女も学んだのでは……」と言う。
通算41勝の森口祐子は「怒りで目が覚めたというところではないでしょうか。ああいう発言をする人は、カッとなりやすい人が多い気がしますが、彼女はプレーぶりも淡々としている。自分に“情けない"と怒ることで“これじゃダメ"という感情に目覚めたのでは。ただ、今回は勝って儲けものという立場。今後、プレッシャーのかかる状況のなかでそういう感情になれるかはわからないと思います」。
二十歳のギルマンの今後のメンタルに注目!
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