2019年から女子プロテスト受験資格が4月1日時点での「18歳以上」から「17歳以上」に引き下げられるが、高校ゴルフ界では衝撃が走っている。
数々のドラマを生んできた女子プロテストだが、新たな問題も……
日本女子プロ協会では、近年、若い選手が活躍するケースが急増したことに加え、これまでの制度では高校卒業後、夏のプロテスト合格まで身分が“宙ぶらりん"になることが課題とされていた。しかし、来年からの変更で高校在学中の女子プロ選手誕生も夢ではなくなった。
しかし、この状況にモノ申すと手を挙げたのが日本高等学校ゴルフ連盟だ。
「相談もなくいきなりですからね。高校ゴルフ連盟の規定ではプロテストを受験すると、主催試合には出場できません。もし事前にわかっていれば、この規定も見直し検討できたのですが……。それにプロテスト1次予選は7月からだというじゃありませんか。この時期は期末テストですよ。学業がおろそかになってしまいます。ゴルフだけ上手ければいいというものではないと思うのですが」と同連盟・理事長の井上尚彦氏は憤る。
秋には同連盟主催の大きな試合が目白押し。プロテストに合格すれば、これらの大会にはむろん出場できなくなる。有力選手を特待生で入学させた私立校にとっては大打撃。それに3年生にとって秋の大会は高校ゴルフでの集大成。“やり切ったという達成感を得る機会も奪ってしまうというのだ。さらに問題なのは前述の期末試験のこと。
「教育の機会を奪うということにもなりかねません。近く会長(中曽根弘文参議院議員)の名前で要望書を提出します」(同)
一方、日本女子プロ協会は「仮定の話には答えられません」(広報・鈴木孝之氏)とのこと。
もう少し歩み寄れないものかと思うのだが……。
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