以前から指摘されているものの、未だに後を絶たないゴルフクラブの偽物問題。度重なる被害に、メーカーだけでなく販売店も対策を余儀なくされている。
今回、被害がわかったのは新興ゴルフメーカーのPXG。ドライバーは16万円以上、アイアンは一本6万円以上する高級ブランドとして、国内でも注目度の高いメーカーだが、その高価さゆえに偽物の標的にされやすいようだ。現在、オークションサイトなどで売り出されているPXGのクラブには、多くの偽物が交じっているという。
東京のゴルフショップ、大蔵ゴルフスタジオは、PXGの日本上陸時から取り扱いしていた正規販売店だが、先日、中古ゴルフショップに持ち込まれたクラブは、偽物でありながら、同ショップで購入したと偽って買い取りされたという。このショップでは、販売したクラブに店名入りのシールを貼っている。これによって正規の製品であることの証明ができるのだが、そのシールも張り替えられていたという事例も見つかったという。
代表の市川雄一郎氏は「知らないところで、想像もしていないことが起きた」と話す。そこで、クラブについているシリアル番号をFAXで照会すれば、個人情報を除き、実際に販売したクラブなのかを回答する対応を行うという。「正直、問い合わせ業務などが増えてしまうわけですが、お客さまに安心してご購入いただくためには必要な対応だと考えます」(市川氏)。
高価なクラブだけに、こうした偽物対策も必要だろう。ブランド価値を守るために、ショップでも手間を惜しんではいられないようだ。
【関連記事】こちらも注目です!
2017/04/17 ヘッドだけで10万円弱。またも強気価格の新製品
2017/12/25 やられたらやり返す!?有名メーカー"泥沼"裁判
一覧へ戻る
|