フジサンケイクラシックで優勝した星野陸也は身長186センチと日本では久々の"大型選手"。世界と日本のプロの"サイズ"について考察してみた。
僕は186㎝(星野)
日本ツアーでは9月6日現在、賞金ランク10位までに日本人が8人いるが、その平均身長は172・25センチ。世界ランキング10位までの選手は182・3センチで約10センチもの差がある。そのほかには、石川遼が175センチ。松山英樹が181センチ。フィル・ミケルソンは191センチ。タイガー・ウッズは185センチある。
かつて日本ゴルフ界を席巻したAON時代は、青木功180センチ、ジャンボ尾崎181センチ、中嶋常幸180センチ。当時のスーパースター、ジャック・ニクラスが180センチで、理想の身長といわれた。
JGA国際委員で世界アマの監督も務めた川田太三氏は「日本のほかのスポーツに比べて、ゴルフがいちばんサイズが“遅れて"います。野球にしても水泳にしても欧米と比肩するぐらいになりました。しかしゴルフはジュニアから小さい。体が柔軟なときは体が小さくても技術力で、世界でも通用するケースはありますが、大人になるとまったく置いていかれます」と話す。
米ツアーに詳しいテレビ解説者の佐渡充高氏は「180~185センチが理想でしょう。パーシモン時代と違い、用具の進化でスウィートスポットも広がってはいますが……。体が大きいと筋肉量も多くなり、飛ばすうえでの馬力が違います」
岩手大名誉教授で物理教育家の八木一正氏は「小さな人でも回転半径を小さくして、体の近くで速く振ればヘッドスピードは上がりますが、それも限界があります。大きい人は円弧が大きくなるし、大きなアドバンテージがあることは火を見るより明らか。ですから小学生に重いクラブを担がせることには反対です。成長期に負担をかけると背が伸びるのに有害ですから。またある程度の体重も必要」
星野の体重は75キロ。本人も「あと10キロは増やしたい」という。久方ぶりの偉丈夫(いじょうぶ)にかける期待は大きい。
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