日本女子プロで、シン・ジエが通算16アンダーで優勝した。これは同大会の最多アンダーパー記録というのだが……。
実はシン・ジエは"風女"。強風で途中中止になった2012年の全英女子、2009年のフジサンケイでそれぞれ1位、2位!
調べてみると、79年に岡本綾子が17アンダーで勝っている。だが、この当時は3日間競技。つまり、シン・ジエの16アンダーは「72ホール大会における最多アンダーパー記録」が正解なのだ。日本女子プロゴルフ協会のホームページにも「54ホール最少ストローク」として岡本の記録が残されている。
ほかのメジャーでは、日本女子オープンは、大会連覇した昨年の畑岡奈紗が20アンダーをマーク。2位を8打突き放す圧勝だった。だがこれは“例外中の例外"で、過去50回の歴史のなかで2ケタアンダー優勝は4回しかない。
サロンパスカップは09年諸見里しのぶと16年レクシー・トンプソンの13アンダー、リコーカップは昨年のテレサ・ルーの15アンダーが最多記録。
男子はというと、日本シリーズは96年尾崎将司の26アンダー。日本プロが08年片山晋呉の23アンダー、ツアー選手権も02年に佐藤信人が20アンダーを出しているが、日本オープンは94年尾崎将司の18アンダーと、「20」に届いていない。
では反対に、最多オーバーはどうなのか。男女ともに突出しているのが、タフなセッティングで知られる日本オープンと日本女子オープンだ。
01年の日本女子オープンに勝った島袋美幸の優勝スコアは14オーバー。11年の馬場ゆかりも12オーバー。
日本オープンも99年尾崎直道の10オーバーがあるが、メジャーにおける最多は27年の29オーバー。記念すべき第1回大会を制したのは、アマチュアの赤星六郎だった。アマによるメジャー制覇という快挙はその後、16年の畑岡まで約90年もの間、現れなかった。
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