暗い顔より笑顔で、ネガティブよりもポジティブな心持ちでラウンドしたほうがスコアアップに役立つことが医学的にも証明されそうだ。
葭葉ルミ
日本女子プロ3日目、葭葉ルミは、70と好スコアで、トータル4アンダー11位タイにまで浮上。実はラウンド前、古賀和彦コーチから「顔が暗い。技術以前の部分として、そういうところから意識を変えないといけない」とアドバイスを受けていたという。葭葉は自分を分析して「ミスに対してへこみやすく、『こんなに練習しているのになぜ当たらないんだろう』などと思ってしまい、ミスに対して表情に出るタイプ」とする。
そこで3日目は、コーチの助言を意識し、ミスしても、できる限り明るい顔を心がけたというわけだ。順位自体よりも笑顔でポジティブに考えることで、葭葉は得るものがあったという(最終結果は13位タイ)。
ちなみに、全米女子オープンテニスで優勝した大坂なおみも“笑顔の効用"の体現者。今季から起用した新コーチ、サーシャ・バイン氏の指導もあり、ポジティブシンキングを徹底しているという。確かに今季の大坂はミスをしても以前のようにラケットを叩きつけたり、しかめっ面をすることが少なくなったと評判だ。
77歳の現在もゴールドシニアの“第一戦"で活躍する古市忠夫は「感謝する心が不思議な力を生む。愚痴や怨嗟は自分の心に毒を飲むことと同じ。どんなミスでもゴルフやれていることに感謝や」とポジティブ志向そのもの。
脳神経外科医の大井静雄氏は医学的な見地から「笑顔や前向き思考をすると、セレトニン、ドーパミン、βエンドルフィン(エンドルフィンのなかでも活性が高い)などのホルモンを脳内神経回路に分泌します。βエンドルフィンはモルヒネのような多幸感を、セレトニンは窮地の苦痛から解放してくれる役目をもたらしてくれます。笑顔、前向きの心はアスリートにとって大きな味方といえるでしょう」
まさに笑う顔には福来たる! ゴルファーの皆さん、ぜひ真似してみて。
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