10月にめっぽう強い勇太。記録伸ばすか
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2018/10/16号
2018/10/19更新

10月にめっぽう強い勇太。
記録伸ばすか

  先月のダイヤモンドカップで池田勇太がツアー通算20勝を達成した。ところでこの“偉業"、どのくらいすごいのだろう?

この男、オクトーバーモンスターにつき

 まずは達成者の数。73年のツアー制度施行以降、男子ツアーで20勝に到達した選手は11人しかいないのだ。

 通算勝利数のトップは尾崎将司の94勝。以下、青木功(51勝)、中嶋常幸(47勝)、尾崎直道(32勝)、片山晋呉(31勝)、倉本昌弘(30勝)、杉原輝雄(28勝)と続く。池田の20勝は、中村通、グラハム・マーシュ、谷口徹と並んで歴代8位となる。

 続いては達成年齢の若さ。池田の32歳275日は中嶋(30歳261日)、ジャンボ(31歳118日)に次ぐ歴代3番目のスピード到達だ。ちなみに、今年5月の日本プロで20勝目を決めた谷口の50歳92日は、11人のなかでもっとも遅い。

 また、池田は初優勝した09年の日本プロから10年連続で勝利を重ねている。連続ツアー優勝記録も最多はジャンボの15年で、青木と片山が11年で続く。池田の10年は杉原と並ぶ4位タイだが"初Vから連続"に絞ると、青木、片山に次ぐ3位の長さ。来年も勝てば1位に浮上する。

 「来年も勝てば」と書いたばかりだが、今年のうちに勝利数を伸ばす可能性も高い。というのも、池田は初勝利こそ6月だったが、20勝のうち9月以降で13勝を稼ぐ"秋男"。しかも、月別の勝利数ではこの10月が7勝で断トツなのだ(ほかは4月1勝、6月1勝、7月2勝、8月3勝、9月3勝、11月3勝)。

 来週からの8大会では日本オープンとブリヂストンが各2勝、マイナビABC、ダンロップフェニックス、カシオワールドでも1勝している。また、HEIWA・PGMと日本シリーズも2位の実績があり、相性抜群のトーナメントが目白押し。高額賞金ぞろいの大会を次々に制し、2年ぶりの賞金王に返り咲けるか。

  
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