米ツアーの今季の"顔"はB・ケプカに
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2018/10/16号
2018/10/26更新

米ツアーの今季の"顔"は
B・ケプカに

  ブルックス・ケプカがプレーヤー・オブ・ザ・イヤー(POY)に輝いた。

メジャー2勝はすごい!

 選手間の投票によって決まる同賞は「ジャック・ニクラスアワード」とも呼ばれ、その年の"ツアーの顔"に授与される。今シーズンほぼ世界ランク1位をキープしたダスティン・ジョンソン、2年連続賞金王のジャスティン・トーマス、そしてバッバ・ワトソンの3人がそれぞれ最多の3勝を挙げたが、メジャー勝利はなし。全米オープン連覇、全米プロ制覇のメジャー2勝を挙げたケプカが栄冠を射止めた。

 「メジャー2勝の実績は文句なし」とタイガーが言うように、最多勝よりメジャーに勝利することのほうが高評価。かつて、98年にマスターズと全英オープンに勝ったマーク・オメーラはシーズン4勝を挙げ賞金王に輝いたデビッド・デュバルを退け、POYの名誉に預かっている。

 しかし、ケプカの今シーズンは決して順風満帆ではなかった。手首のケガのため序盤の4カ月は試合に出られず、復帰戦のチューリッヒクラシック(4月末)では予選落ち。

 しかしそこから徐々にペースを取り戻し、5月のザ・プレーヤーズ選手権で11位に入ると続くフォートワース選手権で2位。シネコックヒルズで行われた全米オープンで大会連覇。セッティングが難しくなるほど真価を発揮するケプカは全米プロでタイガーの野望を打ち砕き、世界ランク2位(10月1日現在3位)に浮上した。ツアー4勝中メジャーが3勝というのは、かつてない快挙だ。「なにより同僚たちに選ばれたことがうれしい。おめでとうと声をかけられるのは特別だね」と受賞の喜びを口にした28歳のケプカ。目下2連覇中のダンロップフェニックストーナメント出場のため今年も11月に宮崎にやって来る。3連覇に死角なしといったところ?

 ちなみにルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人賞)候補にノミネートされていた小平智は受賞を逃した。

  
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