かつて「日米大学対抗ゴルフ選手権」というビッグイベントも開催されていた有名コース、福島県の棚倉田舎倶楽部を石川遼の母、石川由紀子氏が社長を務めるケーアイ企画が買収。遼の父である勝美氏が9月25日、同倶楽部を運営する棚倉開発の社長に就任した。
遼の手腕やいかに
東海クラシックのプロアマ終了後、石川遼がケーアイ企画による棚倉田舎倶楽部の買収を明かし、「いろいろなゴルファー、ゴルファーではない人も集まるような場所になればいい」と語った。
棚倉田舎倶楽部は昭和51年に開場したが、多額の負債を抱え、平成16年に民事再生法を申請し、会員権はプレー権のみとなった。その後、ホテル、スキー場、ゴルフ場などを運営する(株)ホスピタリティオペレーションが買収。そして前述のように、このたびケーアイ企画が買収し運営に当たることとなった。
社長に就任した勝美氏は、「信用金庫時代は、部下に対して自分でやって見せて、指導してきたが、ゴルフ場の社長というのは初めての体験。これからは支配人などからいろいろと学んでいかなければなりません」と語り、人心掌握が大切だとして、地元の新聞社、商工会議所などへの挨拶回りが初仕事になった。
石川遼は米ツアーでの経験を踏まえ「競技ゴルファーが、ここなら上手くなれる、と思えるゴルフ場にしたい」と語り、同時にティマークを増やして誰でもプレーしやすい環境を作りたいという抱負を語る。
しかし、石川は選手会長、JGTO副会長を務めながらツアーを転戦する多忙な毎日。現地であれこれコースについて改造の指示を出すのは難しい。
「遼の意志を聞いて、それを具体化するのが私の仕事。もし自分でこうしたいと思うことがあっても、遼に相談してから進めます」と勝美氏はあくまでも黒子に徹するようだ。とりあえず今年12月にジュニア大会を開催して遼の意志の第一歩が始まる。
「とにかくゴルフに触れてほしい。ゴルフを知らないで大人になるのはもったいないと思うんです」(勝美氏)
石川の夢が福島で開花することに期待したい。
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