"関西四天王"中村通3カ月の資格停止処分
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2018/10/16号
2018/10/26更新

"関西四天王"中村通
3カ月の資格停止処分

  かつて“関西四天王"と呼ばれた中村通がこのほど、PGA(日本プロゴルフ協会)から3カ月の資格停止処分を受けたが、その裏事情とは……。

 中村は昨年12月、自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕され、今年6月に伊丹簡裁から罰金50万円の略式命令が出されていた。

 ひき逃げとは尋常ならざる事態だが、内容は少し複雑だ。昨年12月、中村は宝塚市内の県道で乗用車を運転中、反対車線沿いにあるサウナ施設に入ろうと右折したところ、男子学生の乗る自転車に接触。それに気づいた中村は窓を開け、大丈夫かと声をかけたところ「大丈夫だ」との返事が返ってきたので、そのままサウナ施設に入っている。この後、男子学生は110番して、兵庫県警は同施設の防犯カメラに映っていた乗用車を調査し、中村が逮捕されたという次第。事故の後、中村は車を降り、きちんと対応しなければならなかったのだが、いわゆる“ひき逃げ"とは少し状況は異なる気も……。しかし、被害者を置いて走り去った事実は動かせない。

 PGAの処罰までにはだいぶ時間がかかったが「経緯を見ていましたが、このほど簡裁からの罰金刑が出ましたので。また、被害者との示談が済んでいないとの情報を得ましたので、少し重い処分となりました」(PGA)とのことだ。

 3カ月の資格停止とは一般的には“重い処分"とは思えないかもしれないが、中村の主戦場のシニアツアーの今年の出場は叶わない。また、このままでは来年のシードも無理で、予選会にも出場できない。残されているのは推薦出場だけで、中村にとって一大事であることは間違いない。

 レギュラーツアー20勝の中村だが、これでシニア選手としての命脈は断たれたようにも見える。

  
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