試合前は“最強のメンバー"ともいわれたライダーカップの米チームだが、結果は168頁の記事でも紹介したとおり。17勝1分け対10勝1分けと欧州チームの大勝となり、米側では責任の押しつけ合い(?)まで発生する始末。しかし、ツウは別のことにも注目していたようだ
ガルシアの手元
“またまた"といった感じで注目を集めたのが、クロウグリップだ。昨年のマスターズで優勝したセルヒオ・ガルシアと2位のジャスティン・ローズが共にクロウグリップのスタイルでパットをしていたが、オーガスタナショナルの高速グリーンだけでなく、通常の米ツアーに比べても遅いとされる今回のグリーンでも通用したことから、ちょっと流行りそうな雰囲気だ。実は、今回のライダーカップで大活躍したトミー・フリートウッドもクロウグリップでプレーしており、この3人で、10勝(4敗)の成績を挙げているのだ。欧米のメディアでは欧州チームの勝因の一つとも評しているほど。ちなみに、米チームで勝ち越しを果たした4人のうちの1人、ウェブ・シンプソンもクロウグリップだ。
知っての通り、クロウグリップの握り方は、右利きなら、左手は通常のグリップと同じだが、右手はクラブを握らずに横からあてがうようにすることで、手首の動きを抑えて肩のストロークでパッティングをするというもの。
古くは、マーク・オメーラやマーク・カルカベッキア、クリス・ディマルコなどもやっていたが、ここにきて、クロウグリップをするプレーヤーが増え始めている気配。プロの世界では、ショートパットに悩みだしてからクロウグリップにチェンジする人も多いようだ。
パットに苦労しているアマチュアゴルファーの皆さん、クロウグリップにチャレンジしてみる?
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