今年の日本オープン覇者は稲森佑貴。その素振りの様子がちょっとした話題になっている。
曲がったことが大嫌い(?)の薩摩隼人
プロゴルファーの、打つ前の素振りといえば、ほとんどルーティンとして軽く振るケースが多いが、稲森のそれは本番のスウィングさながら、力いっぱいの(?)ビュンビュンぶり。驚くことにアプローチも同じ。むしろ、アプローチでは本番より大きく、しかもスピードも速くビューンと振るのだ。
NHKでテレビ解説をしていた羽川豊は「上手い人は素振りはしないんですがね(笑)。ただ、僕は体が硬いから、ほぐすために力いっぱい振ることはありますよ。目一杯振って、本番ではその3分の2くらいのスウィングにする。稲森もそうなのかも」。
同じくラウンドレポーターをしていた田中秀道は「練習で身につけたスウィングを、まさにそのまま再現しているのかもしれませんね」
稲森本人によると「正直、素振りで(マン振りを)意識したことはないですけど、素振りもしっかりしたほうが、いざ打つ時もしっかり振れるのではないかと思います」とのこと。
稲森を取材した小誌記者は「とにかく振り抜くことだけを考えていると言っていた。それが素振りに現れているのでは?」と分析。
稲森の正確無比のショットメーカーぶりはツアーでのドライバーショットのフェアウェイキープ率に表れている。15年から17年まで3年連続で1位。15年こそ69・61%だが、16、17年は70%台、しかも2位は65%台。今年はさらに磨きがかかり、日本オープン終了時までで75・94%と、2位の69・21%(時松隆光)を大きく引き離している。
かつて、アーノルド・パーマーは「素振りがその人のベストスウィング。だからそこから学ばなければならない」との名言を遺している。稲森の素振りに学ぶこともあるのでは……?
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