タイガー・ウッズのカムバックに沸くゴルフ界だが、タイガー一辺倒の報道やファンの動向を危惧(?)する人物がいる。元世界ナンバーワン、グレッグ・ノーマンだ。
ノーマンがタイガーの復活について自身のインタビューで語り、「1年前はもうゴルフはできないかもしれないと本人が思っていたのだから、そこからの復活は素晴らしい。12カ月でここまでくるとは正直思っていなかった。すべてを乗り越えての優勝は、本人にとってもゴルフ界にとっても良いことだ。それは間違いない」としたうえで「ただタイガーばかりにスポットライトを当てるのはやめてほしい。世界はいま素晴らしい才能であふれている。韓国、日本、南ア、オーストラリアからも有能な選手が出てきている。タイガーばかりに注目が集まることで、新しい芽がないがしろにされるのは耐え難い」と言うのだ。
じつはタイガーとノーマンが親密だったことはほとんどない。タイガーがゴルフシーンに登場する前、頂点に君臨していたノーマンは世界ランク1位の座を331週守ってきた。ところがタイガーはそれを遥かに凌ぐ683週ナンバーワンの最長記録をマーク。「ホワイトシャーク」の愛称でゴルフ界のカリスマとして君臨してきたノーマンだがツアー通算勝利数は20。メジャーは2勝でタイガーの記録(メジャー14勝、ツアー通算80勝)には遠く及ばない。
以前からタイガーを目の敵にするような発言も目立ち、今年の2月には「タイガーに対する過剰な注目にはがっかりする。ゴルフ界はタイガーを必要としていない」という過激な発言までしていた。
これではなんだか、ゴルフ界への危惧というよりノーマンがタイガーに嫉妬しているように思えてしまうが……。5年ぶりの勝利に対するファンの熱狂はいかにタイガーの復活が待ち望まれていたかの表れ。いくらノーマンが「騒ぐな」と言ってもファンの熱い思いは止められない!?
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