前号で、謎の(?)「アジアゴルフ殿堂」にG・ノーマンが入ったとお伝えしたが、今度は「世界ゴルフ殿堂」の話。2019年の殿堂入りメンバーが決まった。
男性競技者ではレティーフ・グーセン、女性競技者ではジャン・スティーブンソン。功労者部門では、オーガスタナショナルのビリー・ペイン前会長、ペギー・カーク・ベル、デニス・ウォルターの計5人だ。
グーセンは2001年と2004年の全米オープンの勝者で、南ア出身のプレーヤー。世界のツアーで33勝を挙げて、来年50歳になることから、殿堂入りの資格を獲得した。
スティーブンソンは、元祖“セクシーゴルファー"として往年のゴルフファンには懐かしい名だろう。メジャー3勝を含めて、生涯20勝と言う実力を評価されての殿堂入りとなった。
ビリー・ペインは2006年から昨年までマスターズの大会委員長を務め、オーガスタナショナルのゴルフ界に対する発言力を高めた一方、ゴルフをオリンピックの正式競技にすべく尽力した功績も大きい。
ペギー・ベルは一昨年に95 歳で他界したLPGAの創立メンバーの一人。当時のメジャーにも1勝しているものの、プレーヤーというよりは女性指導者の第一人者として、名を馳せた。
デニス・ウォルターは、将来を嘱望されたゴルファーだったが、24歳の時に事故で下半身不随に。以後は世界で3000回以上、障害者らにクリニックを行ったり、パフォーマンスを見せたりして、ゴルフ振興に尽力したことが評価された。
2014年に殿堂入りの基準が変更されて以降、殿堂入りのセレモニーは2年に一度行われる。殿堂は4つのカテゴリーに分かれているが、やはり注目されるのは男子と女子のプレーヤー部門で、基本的には、50歳以上で、メジャー2勝以上、世界の認定されたツアーで15勝以上を挙げていることが“条件"となる。ちなみに、48歳のフィル・ミケルソンがすでに殿堂入りしているのは、新基準となる前の2013年だったため。
殿堂入りのセレモニーは来年6月の全米オープンの期間中にペブルビーチで行われる。随分発表が早いと思う人もいるかもしれないが、殿堂にも“経営"がある。早めに発表して話題づくりとし、集客につなげようとしているようだ
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