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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2018/11/13号

2018/11/16更新

アンが１０億円到達！
永久シードまであと２勝。まさか今季に？

　　アン・ソンジュがマスターズＧＣレディースで今季５勝目を挙げ、優勝賞金３２４０万円を加算して、生涯獲得賞金10億円突破を果たした。この大台に乗せた女子プロはアンで５人目だが、出場２２６試合目での10億円突破は、不動裕理の２７５試合目での達成を更新する新記録でもある。

　初日から３日目まで65、70、67とアンダーパー（パー72）を続け、２位に５打差の独走態勢に入ったかに見えたアン・ソンジュだったが、記録更新のプレッシャーで、最終日前夜は食欲もなく、なかなか眠りにもつけなかったという。その結果、フロント９は40という大叩き。

　しかし、後半は本来の自分のプレーを取り戻し、34で回り、追いすがるキム・ハヌルを２打差で振り切った。

　ホールアウト後、「74はショックです」がアンの開口一番だった。勝ち方は納得がいかないものだったかもしれないが、ツアー参戦９年目にして10億円突破が偉業であるのは間違いないこと。

　韓国で05年にプロになったアンは、同国ツアーで09年までに７勝を挙げて来日。ＪＬＰＧＡの予選会を経て10年から日本ツアーに本格参戦した。一戦目のダイキンオーキッドで初出場、初優勝をやってのけた上に、賞金女王にもなった逸材だ。

　ちなみに生涯獲得賞金を10億円の大台に乗せているプロは、１位の不動裕理（13億６２４１万円）を筆頭に２位がイ・チヒ（11億４３５９万円）、３位はジョン・ミジョン（11億２９６万円）、４位横峯さくら（10億４０３９万円）で、アンは10億３１５９万円の５位だ。

　この中で通算30勝以上を挙げて永久シード権を得ているのは不動だけ。

　アンも通算30勝まであと２勝。今季の残り試合数も少なくなるなか、アンは「無理です」と言っているようだが、以前公言していた「30歳引退説」はあっさり撤回（現在31歳）。年内に永久シード……ありえない話ではない。