トッププロを数多く抱えるあるマネジメント会社が米ゴルフサイトの取材に応じ、平均的なプロの収支を公表した。普段、なかなか表に出てこない情報なので注目を集めている。
特定の選手の実際の収支ではないが、一般的にトッププロは賞金以外にどんな収入があり必要経費はどれくらいなのか、具体的な数字が示されている。昨季の賞金ランク55位の獲得賞金は202万ドル(約2億2500万円)。シード選手の平均を仮に200万ドルと想定し、そのクラスの選手の収支を割り出すと以下のようになる。
まずは収入。賞金以外に選手が手にするのはメーカーとの契約料。以前はクラブとウェアをトータルで契約する場合が多かったが、最近は用具ビジネスから撤退するメーカーも現れ、クラブとウェアを別々に契約するケースが多くなっている。 下段の記事で詳しく紹介するが、帽子前面の権利がもっとも高額で25万~50万ドル。帽子の側面やポロシャツの袖などの契約が各5万~10万ドル。クラブ契約10万ドル。ボール契約5万~10万ドル。ウェアと靴については言及なし。加えてシード確保なら1万~2万5000ドル、優勝で2万5000~10万ドル、フェデックスカップトップ30入りで10万ドルのボーナスがそれぞれスポンサーから支給される。
支出はキャディフィ(通常賞金の6%、トップ10に入れば8%、優勝で10%)が年間14万ドル。キャディにかかる経費が19万2000ドル。マネジメント料が平均3万2000ドル。コーチとトレーナーの費用が各4万ドル。旅費が平均13万ドル、ツアー会員費300ドル、ロッカーや駐車場費用5000ドル、障害保険1万ドル。
これらを総合すると、賞金(200万ドル)以外の収入は70万ドル、支出が55万4000ドルで差し引き214万6000ドル(税引き前、2億4000万円余り)の黒字という計算になる。
シーズン途中ではあるが、賞金ランク55 位の獲得賞金が1300万円台の日本男子ツアーとは別次元。先月末のライダーカップの前夜祭で、選手と妻・恋人たちの写真が公開され、美女軍団に驚いた人も多いだろうが、平均で2億円以上稼ぐ選手たちのお相手なのだから……むべなるかな。
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