週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

お金の話ばかりで恐縮ですが。
帽子のロゴで数億円ですよ！

　　上段の記事で紹介したツアープロの年間収支。契約料のなかでも、帽子の前面のロゴはプロにとって＂超高額物件＂らしい。

　トッププロともなると、前面だけでなく左右にもなにかしらのロゴが入っている。だが前面はいわば選手にとって最大の収入源。タイガーならナイキ、ダスティン・ジョンソンならテーラーメイド、ジョーダン・スピースならアンダーアーマーのロゴが真正面に燦然と輝いているが、メーカーはいったいどれくらいの金額を選手に払っているのだろうか？

　契約問題に詳しいエージェントによると「世界のトップ30クラスがかぶっている帽子の前面の契約料は少なくとも億（円）。なかには３００万ドル（３億円超）の選手もいて、ケースバイケースですが年間３日～４日、企業が選手を拘束する権利を契約書に盛り込むことになります」。

　ではＰＧＡツアーの平均は？「25万ドル（約２７００万円）～50万ドル（約５５００万円）が相場でしょう」。

　なかには、帽子だけでなくクラブやキャディバッグ、ウェアなどトータルで契約し何十億円という契約金を得ている選手もいるが、とりわけ帽子の前面はメーカーにとって広告宣伝効果が高く“超高額物件＂といわれるゆえん。

　ただ、なかにはロゴのない選手もいる。たとえばブリティッシュマスターズに優勝し世界ランク33位に浮上したエディ・ペパレルのキャップの前面は無印。本人もそれをネタにして「４１３週間努力して一定の成果を出したのに帽子のスポンサーはいまだなし」と自嘲気味にツイッターでつぶやいている。

　またジェイソン・ダフナーのように１週間ごとに帽子の前面の権利を切り売りし毎週違うものをかぶる選手もいる。

　ロゴつき帽子をかぶるだけで数千万円、数億円が懐に入る世界のトップたち。やっぱりプロゴルファーはやめられない!?

　　
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