2年前、シーズンを通してアメリカ勢の優勝がわずか2回だった米女子ツアーで、今年は意外な変化が起きている。
アジアシリーズのビュイックLPGAでダニエル・カンが優勝。ここ5試合でアメリカ勢の優勝は3回目、トータル7回目の勝利となった。
注目すべきはエースクラスが不在のなか、若手が躍進していること。ステイシー・ルイスは産休中で、ミッシェル・ウィは手首の手術のためシーズン終盤の出場は絶望。レクシー・トンプソンは精神面の安定を欠き今季は未勝利。
この状況で奮闘したのがアニー・パーク(23歳、ショップライトLPGAクラシック優勝)やマリナ・アレックス(27歳、ポートランドクラシック優勝)らこれまで注目されていなかった新鋭たち。
「グローバル化」を提唱するLPGAツアーは今年14の国・地域で34試合を開催している。アジア勢の台頭で人気低迷が懸念されているが、実は18年の賞金総額は6875万ドル(約77億円)で過去最高を更新。ゴルフチャンネルなどの放映時間はアメリカ国内で年間およそ450時間。この数字は7年前に比べ2倍以上だ。「グローバル化したことで人気は着実に持ち直している」とコミッショナーのマイケル・ワン氏は自信をのぞかせる。
選手たちの意識も変化した。以前は「米ツアーなのになぜ海外で試合をしなければならないの?」「移動が大変」と不満を口にする選手が多かったが、すでにグローバル化が当たり前になった後、ツアーに飛び込んできた若手たちは「世界中を旅できるなんて素敵。LPGAの一員としてゴルフを世界に広めたい」と海外での大会をポジティブにとらえる選手が増えてきた。
アメリカ勢の健闘はツアーにとって朗報。今年韓国勢の優勝は9回で国別でトップだがTOTOジャパンクラシックを含む残り試合で米勢が勝利数をさらに伸ばす可能性も。今後、米ツアーの勢力地図はどうなるのだろうか……?
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