WGC-HSBCチャンピオンズの"裏"で行われた米男子ツアーのサンダーソンファームズ選手権でその名もキャメロン・チャンプなる新チャンピオンが誕生した。
昨年のいまごろはアマチュアだった彼が初日から首位を守り、後続に4打差をつける完全優勝を達成。まったくの無名選手と思う人がほとんどだろうが、実は昨季のウェブドットコムツアー(下部ツアー)で凄まじい記録を残している。
平均343・1ヤードを飛ばし同ツアーのドライビングディスタンス部門でぶっちぎりの1位。この数字はツアー記録でもある。今季レギュラーツアー昇格後も331・3ヤードで現在2位。ちなみに昨季のPGAツアーの1位はローリー・マキロイで319・8ヤードだった。
しかもチャンプの売りはパワーだけじゃない。サンダーソンファームズ選手権ではパッティングのラウンドへの貢献度である「ストロークゲインドパッティング」が2位(1ラウンド平均2・27)と“飛ばして入れまくる"最強スタイルで他を圧倒。「パッティングを強化するためにすごく練習してきた。自分はショットメーカーなので、そのアドバンテージを生かすためにあらゆる努力をしているんだ」と胸を張るチャンプ。
昨秋のQTに合格して下部ツアー入りすると、賞金ランク6位に入り今秋PGAツアーに昇格。2戦目でいきなり結果を出した。
しかし、実はチャンプ、この試合の直前あるトラブルに見舞われていた。練習場で球を打っている最中、エースドライバーのヘッドが破損したのだ。それがスタートのわずか20分前。幸い車のなかにスペアがあったため本人がダッシュで駐車場を往復し、ことなきを得た。
昨年テキサスA&M大学在学中に全米オープンの予選を突破した後、大学を中退してプロ入りを決断。まだ23歳でもあり、なんといっても名前が「チャンプ」。スピース、トーマスの背中を追いかける新スター誕生!?
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