東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(以下、組織委)の公式ツイッター「Tokyo2020」にアップされた動画に「ハテナ」の声が上がっている。
10月23日付でアップされたのは、男性ゴルファーがパターで“マン振り"のスウィングを披露する動画。それを計測器で測定し、2回目にHS45・9( )、飛距離240(ヤード)、3回目には46・1、241の数字が表示される、という計29秒の内容。「Howfast can you hit agolf ball?(こんなに速くボールが打てる?)」とのコメントつきだが、どうにも意図不明。
組織委の戦略広報課を直撃したところ、動画を制作したのはTBSで、それを組織委が認証し、アップされたという。とりあえず税金で制作されたわけではないことが判明。
同課によれば「五輪を応援してくれる参画プログラムであれば認証しています。この動画は、とくに海外から“ファニー効果"で好評をいただけると思っています。大会盛り上げの一助になれば……」とのこと。
パターをドライバーのように振って飛距離を出すというアイデアは確かに奇抜ではあり、“ファニー(面白い・滑稽) でもあるかもしれない。ただ、これがゴルフの魅力アップにつながるだろうか?世界中のゴルフ動画ウォッチャーを自認するテレビ解説者のタケ小山氏は「初めて見る人は首をひねるでしょうね。ゴルフを知っている人が作ったとはとても思えません。多分打っている選手もどこで使われるか知らないのでは?」と辛口コメント。
スウィングしているのは、ドラコンの世界でも有名な和田正ただよし義プロで、本人によれば「前の事務所の仕事で、昨年、品川の練習場で撮りました。何に使われるのかは聞いていませんでした」とのこと。
組織委の“ファニー狙い"もわからなくはないが、なんとも……。まあ、税金が投入されていないのならいいか。
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