シュライナーズ・ホスピタルズ for チルドレン・オープンで"マッドサイエンティスト"ことブライソン・デシャンボーがV。その先には、新たな構想があるようで……。
19年のルール改訂の恩恵にあずかるべく、新たな実験に着手するようなのだ。
現行ではピンを差したままパッティングしたボールがピンに当たると2打罰が課せられるが来年1月1日からは無罰に。ピンを抜かずにパットを打てることになり、時間短縮に効果を発揮しそうな新ルールにいち早く反応したのがデシャンボーだった。
「ピンがやわらかいグラスファイバー製で、短めの下りのパットなら抜かずに打つアドバンテージがありそう。ただし、たとえば全米オープで使われているような硬いメタル製のピンは打球が弾かれて逆効果。どちらが入る確率が高いか? まずは実験から始めるよ」と言うのだ。
クラブの長さやボールの品質、スウィングに関して徹底的に実験を行い独自の理論を構築してきたデシャンボー。ときにはコンパスを使ってピンポジションを割り出す行為をダメ出しされるなど突飛な言動が目立つが、ピンを抜くべきか、抜かないべきか? 新たな実験課題の出現に「ピンの反発係数が問題だ」と、持ち前の研究心にまたも火がついた!?
お騒がせであることは間違いないが、冒頭で述べたとおり、ツアー通算5勝目を挙げるなど絶好調。直近の5試合で3勝は驚異のハイペースだ。
有名コーチ、デーブ・ペルツがピンを差したままパットを打つ実験を行ったときのデータがある。同氏によるとピンがプレーヤー側に極端に傾いて差されているときと、強風で旗の位置が目まぐるしく変わるとき以外はピンを抜かずにパットしたほうがカップインの確率が高いという結果を発表している。「下りの早いラインはとくに有効」だというが果たしてデシャンボーが導き出す答えは?
19年初戦セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズでの実戦実験に注目だ。
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