米ツアーの国外放映続報。どうなるNHK
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2018/11/27号
2018/11/22更新

米ツアーの国外放映続報。
どうなるNHK

 アメリカのディスカバリー社が、米PGAツアーのアメリカ国外での放映権を2019年から12年、2200億円で獲得したニュースは以前もお伝えしたが、さらに動きが。「ディスカバリー・ゴルフ」のプレジデント、アレックス・カプラン氏を直撃した。

NBAでグローバル戦略を担った経歴も持つカプラン氏

 放映権取得の際、12年という異例の長期間とその金額に驚きの声が上がったが、「その価値があるかって? それはもちろんですよ」と、自信満々。「さまざまなスポーツのなかでも、ゴルフには“エンゲージドオーディエンス"(熱狂的なファン)が多く、いわゆる“オタク"的な気質もある。さらに、ゴルフを単なるスポーツとしてではなくライフスタイルの一部と考える人も多い」と、ゴルフの“特異的な魅力"を語る。その魅力を余すところなく伝える……というのが同社の構想だが、その中継は、日本で多い休日の夕方の時間差放送、ではもちろんない。自宅のテレビだけでなく「スマホやタブレットなど、好きなデバイスで好きなときにアクセスできる」スタイル。基盤となるのが、2019年1月から同社が始める「GOLFTV」だ。年間2000時間以上のライブ放送がメインだが「たとえば、通常の中継では日本人選手が出場していても優勝争いをしていなければ、ほとんど中継に入らないことがありますよね。それを見られるようにしたり」と、日本のファンに向けた独自のサービスも検討中。気になる視聴料は「有料と無料の両方。具体的な価格は未決定ですが、若い視聴者もターゲットとなるので、なるべく低価格にしたい」とのこと。さらに、今月8日には同社とジュピターゴルフネットワークの提携(2019年1月~)が新たに発表された。つまり、ディスカバリー社が、PGAツアーの独占有料放送権をジュピターゴルフネットワークにサブライセンスする形になるので、「ゴルフネットワーク」での中継は引き続き観られる。ただ、NHKとは交渉中とのことで、来年NHKでの中継が見られるかは現時点では不明だ。

 ちなみに、ディスカバリー社の権利行使開始年は、国・地域によって異なり、日本はもっとも早い2019年から。そして、2021年には中国というビッグマーケットが控える。まずは日本での反応を見て、中国市場の参考にとの狙いもあるようだ。

  
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