米シニアツアーは今季の試合が終了。「61」がキーナンバーとなった。
最終戦チャールズ・シュワブカップ選手権に勝利したのはビジェイ・シン(55)で、最終日にコースレコード(タイ記録)の61でラウンド。一方、ポイントで争う年間王者には、おなじみ、ベルンハルト・ランガーが61歳という最年長記録で戴冠。
ランガーは「年を経るごとに良くなる赤ワインのようになろうと努力している」と粋なコメント。ちなみに、ランガーはシニア入りしての11年間で10回の賞金王、プレーヤー・オブ・ザ・イヤーに選ばれること8回。平均ストローク数でも2014年以来、毎年トップになっている。ヘイル・アーウィンが持っていた60歳以後の3勝という記録を、今季2勝の上積みであっさり破り、まさに熟成ワインのような〝ビンテージ〟の魅力。
米メディアでは、米レギュラーツアーで52歳10カ月と8日という最年長優勝記録を持つサム・スニードとも比較されることも。そういえば、スニードがLAオープンで最終日に惜しくも破れて優勝を逃したのも61歳の時だった。 メジャーの最年長予選通過記録は、スニードの67歳だが、ランガーなら記録更新もありうるというのがもっぱらのメディア評。
シンの61というスコアは、会場となったフェニックスCCのコースレコード。1970年にジョニー・ミラーがこの記録を作って以来、ベン・クレンショーなど何人かが同コースで61を出してはいるが、シンが最年長。
「1番、2番でバーディをとって波に乗った。こんなにパットが入ってくれたのは久しぶり。どんなスコアで回っているか、知らなかった」とは、いわゆる〝ゾーン〟に入っていたであろうシンのコメントだ。
この二人、アメリカのさまざまな最年長記録を更新し続けそうで、来季も要注目!
【関連記事】こちらも注目です!
2016/05/12 驚異の58歳!マスターズチャンプまであと一歩だったB・ランガー
2004年 5年以上続いたタイガーの世界ランク1位直接対決で破ったV・シンが遂に射落とす
一覧へ戻る
|