先月末に開催された「第1回イギリス・ゴルフツーリズム・コンベンション」が大成功だったという。翻って日本の現状は……。
同コンベンションとは、欧米のゴルフ旅行を主催する旅行代理店やゴルフコースなどが集まり、イギリス(とくにイギリス北西部)のゴルフコースの質の高さを海外のツアーオペレーターに訴え、成功したということだ。
ゴルフツーリズム・イングランドのアンドリュー・クーキ氏は「同じような考えを持った人々が集まり、共通した目標に向けて働く意思があり、自由で途切れない会話ができる環境を作り出したことで、私たちは素晴らしい結果を成し遂げた。このイベントに参加した人々のレベルの高さ、彼らのポジティブな反応を非常に嬉しく思っている」と胸を張る。
一方、10月の初旬に日本でも第1回のゴルフツーリズム・コンベンションが開催され、欧・米・豪の旅行会社約60社と日本のゴルフ場など60社が集まり、3日間のコンベンションを三重県で開催している。しかし、こちらのほうは、どれほどの成果があったかは伝わってこない現状だ。
コンベンションが開催された三重県は日本でもゴルフツーリズム誘致に積極的で、ほかにも都道府県やコース単位で熱心に誘致しているところもあるのだが「どうも、ベクトルがバラバラ」(東南アジアのツーリズム関係者)とのことで、イギリスのような一体感に乏しく、実にもったいない気が……。
アメリカのゴルファーに対する調査では、ゴルフにかけるお金の約20%が〝ゴルフ旅行〟だというデータもある。ゴルフコースも日本の貴重な観光資源。政府は「日本を支える観光ビジョン構想会議」を立ち上げ、2020年には4000万人、2030年には6000万人の観光客を集めたいとしているが、ゴルフ界も貢献できるはずだ。
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