R&AとUSGAが来年1月1日から、障害者ゴルファーの世界ランキングを発表することになった。
現在あるワールドアマチュアゴルフランキング(WAGR)のウェブサイトに併設する形になるようで、男女のランキングが発表されるという。
R&Aのゴルフ普及部門の責任者であるダンカン・ウィア氏は「これは障害者の競技を世界中で増進させるもので、ゴルフがすべての年齢やあらゆる身体能力を持った人々に受け入れられるものであると証明するための重要なステップだ」と語っている。
USGAの競技運営のシニアディレクターであるジョン・ボーデンハマー氏も同様の意見を述べた上で「R&Aと共に、障害者ゴルファーのためのゴルフルールの整備を行う一方、私たちはゴルフコースを(障害者にも)より利用しやすいようにし、ゴルフがより歓迎されるものに変えていくつもりだ」としている。
今回のランキングは、ヨーロッパの障害者ゴルフ協会(EDGA)が作ったランキングを元に、より多くのゴルファーや試合の情報を集めて発表する形になるという。
しかし、一概に障害者ゴルフといっても、障害の種類や度合いはさまざまだ。たとえば、義手、義足、車椅子(グリーンに入るためタイヤを太くしたもの)や専用車椅子カート、あるいは盲目者のブラインドゴルフなどもある。EDGAのウェブサイトでは、ランキングを、グロス、ネット、ステーブルフォードの3種類に分けて発表しているが、やはり障害の種類や度合いを考えるとハンディキャップを利用したネットのランキングも必要なのかもしれない。また、EDGAのランキングが元データになるのなら、日本の障害者ゴルフ協会やアメリカで今年開催された第3回世界障害者ゴルフ選手権の結果なども含まれるのかなど、不明点も多い。年内には詳細が発表されるとのことだが、今後、パラリンピックの正式競技を目指していることも考えられる。いずれにせよ、ゴルファーにとってはグッドニュース。今後も注目したい。
【関連記事】こちらも注目です!
2018/08/13 聴覚障害のアマチュア推薦出場で2位の大健闘
2014/03/17 パラリンピックリオも東京も「ゴルフはやりません」
一覧へ戻る
|