兄のおかげ?レクシー有終の美で5600万!
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2018/12/04号
2018/12/13更新

兄のおかげ?
レクシー有終の美で5600万!

  米女子ツアーのシーズン最終戦CMEグループツアー選手権でレクシー・トンプソンが今季初優勝を飾った。未勝利のシーズンに終わるかと思いきや、有終の美を飾るとはさすがレクシーだ。

 「この2年、いろいろあったけれどそれを乗り越えて勝てて最高。なにごともなせば成る、ですね」と、爽やかに微笑んだアメリカの星。

 「いろいろあった」なかには昨年のANAインスピレーションも含まれている。メジャー優勝に王手をかけながら視聴者からの指摘で4打罰を課されV逸。そのころから意気消沈する時間が増え「浮き沈みが多かった」。

 今年の7月には「メンタル面の充電が必要」と全英リコー女子を含むおよそ1カ月の休養をとり周囲を心配させた。しかし最後の最後にツアー通算10勝、優勝賞金50万ドル(約5600万円)のご褒美が待っていた。

 この試合でキャディを務め、レクシーを支えたのは2歳年上の兄カーティス。ゴルフ一家のトンプソン家は日本でいえば宮里家のように3兄妹全員がプロゴルファー。次男カーティスはウェブドットコムツアーのメンバーで、幼いころからともに切磋琢磨してきた妹のゴルフを知り尽くしている。ここのところの不振が嘘のような明るい表情で4打差の圧勝を飾ったが、それはまさに“カーティス効果"だった。

 この勝利で現役唯一、年間1勝以上の記録を6シーズンまで伸ばしたレクシー。23歳にして生涯獲得賞金は850万ドル強(約9億5000万円)を誇る。ちなみに今季アメリカ勢の優勝は9人目で、韓国勢の優勝回数に並びツアーの勢力地図を塗り替える勢いだ。

 レクシーは来月5日に開幕するQBEシュートアウトに女子プロとして唯一出場する。2人一組で雌雄を競うビッグイベントではトニー・フィナウとペアを組み飛ばし屋コンビで栄冠を目指す。昨年同ペアは4位タイ。笑顔が戻ったレクシーは脅威だぞ!

  
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