ライダー杯キャプテンの目は消える?マキロイがアメリカ専念
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2018/12/04号
2018/12/13更新

ライダー杯キャプテンの目は消える?
マキロイがアメリカ専念

 欧州ツアーはDPワールドツアー選手権でシーズンの幕を閉じた。その会場でローリー・マキロイが気になる発言。「来年はヨーロッパに出ない」というのだが、その真意は……?

ヨーロッパのみんな、ゴメン!

 「19年はメジャー獲りに挑みたい。そのためには米ツアーに専念するべきだと考えたんだ」とマキロイ。欧州ツアーの年間チャンピオンに3度輝いたこともある元世界ナンバー1はその理由に米ツアーの大幅なスケジュール変更を挙げた。

 米ツアーはこれまで5月に行われていたプレーヤーズ選手権が3月に移り、全米プロが8月から5月に変更された。それに伴い欧州ツアーのフラッグシップトーナメント、BMW PGA選手権が5月から9月にお引越し。

 米ツアーの最終戦ツアー選手権が8月25日までなので欧州のビッグイベントがそのさらに後に押し出された格好だ。「これだけ変わると対応を迫られる選手は多い。自分の場合、WGCとメジャーを中心にスケジュールを組むけれど3月から8月までビッグイベントが目白押し。必然的にアメリカに専念せざるを得ない」とはマキロイの弁。

 「ソーリー、ヨーロッパ。来年はライダーカップがないので(欧州でポイントを稼ぐ必要がない)ツアーカードを放棄して米ツアーで集中して戦うよ」と宣言したのだ。

 カードを放棄しても彼ほどのスターが出場の場を失うことはない。だが1つ懸念が。それはツアーのメンバーに課されている最低出場義務試合数。これを満たさないシーズンが1年でもあると、将来ライダーカップのキャプテン、副キャプテンに就任できないという規定があるのだ。それを回避するにはマキロイがツアーカード放棄宣言を撤回するか、欧州ツアーがルールを変更するしかない。将来マキロイ主将を見られないのは寂しいが「それで世界が終わるわけじゃないよ」と本人。

 「一番フィールドが厚いツアーで世界のベストプレーヤーと戦いたいんだ」。決意は揺らぎそうもない。

  
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