週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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妻のおかげ？流れが来た？
鈴木亨が１カ月で３勝

　国内シニアツアーは、いわさき白露シニアオープンで今季19試合の全日程を終えたが、そのフィナーレを飾ったのは、鈴木亨だった。これで鈴木は３勝目。賞金ランクも２位になった。

シニアは鈴木亨（右端）のVで大団円

　シニア３年目の鈴木亨が“シルバーコレクター＂という、あまり嬉しくない称号を返上したのは、10月下旬の福岡シニアオープンでシニア初優勝を果たしたときだった。

　帰宅した鈴木に、妻で女子プロでもある丸谷京子は、顔を見るなり「じゃあ、次に行ってみようか！」と発破をかけたそうだ。

　鈴木の長女はアイドル歌手として人気の高い鈴木愛理で、丸谷は娘の送り迎えなどの世話にかかり切りだったが、娘も独り立ちして、ようやく亭主の尻を叩く余裕ができたのだ。ちなみに丸谷は日大ゴルフ部出身で鈴木の後輩。ＪＧＡのナショナルチームのメンバーに選ばれたこともある。プロテストに合格してほどなく鈴木と結婚し、ほとんどプロ活動はしていない。

　「もう１勝したからいいでしょ」と言う鈴木に、丸谷は「まだ試合があるんだから、ちゃんとやりなさい」とさらなるムチを入れた。

　その甲斐あって、11月に入って鈴木はエリートグリップシニアオープンでシニア２勝目。そして11月下旬、今回の最終戦で３勝目を挙げた。

　シニア３年目で勝てなかったプロが、１カ月の間に隔週で勝ち星を３つも重ねたことについて「自分は何にも変わっていないのに……。流れなんでしょうか？　正直わかりません」と本人も首をひねる。「周りのプロがランク２位になるとアメリカのメジャーに出られると言うんです。僕は全英オープンには３回行きましたけど、アメリカとは縁がありませんでした。全米プロシニアとか、もしかしたら全米シニアオープンにも行けるかもしれません。この年になって自分の知らない華やかな世界に行けるのは嬉しいですね」と鈴木。

　内助の功を痛感している？

　　
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