スコットランドやイングランド、アイルランドといった"ゴルフの本場"ともいえる地域でゴルフ人口やゴルフコースの減少が続くなか、チェコやポーランドといった東欧でゴルファー数が増えるという"逆転現象"が起きている。
米会計会社のKPMGが、昨年から発表している欧州ゴルフの景気調査によると、2017年のスコットランドではゴルフ人口が19万883人から18万7802人へ2・46%減少していることが明らかになった。ゴルフコース数は578コースから560コースへと18コース減。2016年には、ゴルフ人口が6711人減、ゴルフコースで19コース減だったことから、減少幅は減っているものの“本家の衰退が続いている"と、ちょっとした話題になっているのだ。
ゴルフ人口の減少幅からいえば、イングランドの3万8786人減(5・58%減)、オランダの1万2913人減(3・22%減)、アイルランド7422人減(3・89%減)のほうが大きいのだが、ヨーロッパのゴルフ界にとってはスコットランドの衰退がショックのようで、多くのメディアが報じている。
一方、ゴルフ人口を増やしているのは、イタリアの8478人、チェコの5983人、スウェーデンの4618人となっているが、増加率という点では、ポーランドの20%増、リトアニアの37・45%増などが目立っている。
この報告書では「重要なマーケットであるイングランド、スコットランド、オランダなどで人口を減らしているもののヨーロッパのゴルフ協会の76%がゴルフ人口を増やしているか、あるいは安定した状況」と、全体としては安定した状況と分析している。
このゴルフ人口の統計は、各国のゴルフ協会の会員数なので、実際のゴルフ人口とは若干の隔たりがあるようだが、いずれにしても、英国(グレートブリテン)での人口減少は間違いないようだ。
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