タイガー・ウッズが最後にメジャーに勝ってから10年。もうメジャー獲りは無理と思われてきたが、昨季の復活で俄然15勝目に期待が高まっている。実はタイガーのメジャー優勝の可能性を後押しする面白いジンクスがあるのだ。
次の「寅年」は2020年だが、「タイガーイヤー」は2019年!?
18年のタイガーは全英オープンと全米プロで優勝争いを演じた。全英では一時トップに立ったが、勝ちきれずに6位タイ。全米プロでは最終日に64をマークし単独2位に食い込んだ。それが最終戦のツアー選手権優勝につながっている。
そんななか、ここのところ密かにささやかれているのが、メジャーチャンピオン誕生のカギを握るのが、前年の全米プロでの成績だということ。15年の全米プロはジェイソン・デイが優勝したが、7位タイに入ったダスティン・ジョンソンが翌年の全米オープンでメジャー初優勝。
続く16年はジミー・ウォーカーが勝ち、4位タイに入ったのがブルックス・ケプカ。当時はまだノーマークだった新星が翌年全米オープンチャンピオンに輝いた。
さらにジャスティン・トーマスが優勝した17年の全米プロで2位タイに入ったのがパトリック・リードとフランチェスコ・モリナリ。ご存知のとおりリードは翌年のマスターズで、モリナリは全英オープンでそれぞれメジャー初優勝を飾った。全米プロで活躍すると、翌年にメジャーを獲る。実に興味深いジンクスではないか。
となると、18年の全米プロでケプカに次ぐ2位のタイガーが19年のメジャー優勝候補の大本命といって差し支えない。本人も「オフに練習して自分のゴルフを立て直す。来年はメジャー獲りを目指す」と語っており、大舞台で強いタイガーが見られそうだ。
ちなみに昨年の全米プロではアダム・スコット、ジョン・ラーム、モリナリ、ジャスティン・トーマス、ゲーリー・ウッドランドらがトップ10 に入っており、彼らも19年のメジャー優勝候補といえそうだ。
10年間止まっていたメジャー獲りの時計をタイガーは再び動かせるのか? もはや問題は、メジャーに勝つか否かではなく、その瞬間がいつ訪れるかだ。
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