平和PGMグループ、アコーディアに次いでコース保有数国内3位のオリックスグループが、2019年3月1日付で全39コースをアコーディアの親会社であるMBKパートナーズに売却、ゴルフ場運営事業から撤退する。
かつて2大外資として凌ぎを削ったアコーディアとPGMだが、それぞれ親会社が交代。PGMはパチンコ・パチスロ機製造大手の平和傘下に入り、アコーディアは90コースをビジネストラストという一種の投資会社を作って投資家に売却、シンガポールに上場している。アコーディアの残る43コースは投資ファンドMBKパートナーズが買収しているが、今回オリックスが39コースを売却するのはMBKパートナーズだ。
ゴルフ人口減少に伴い、オリックス単独で事業を継続していくうえでの展望が開けないことから売却に踏み切った。売却価格は非公開だが、売却によってオリックスは約100億円の譲渡益を手にする見通し。もっとも、オリックスは売却で手にした譲渡益のうち、数十億円をMBK傘下のゴルフ場運営の統括会社に再投資する。つまり、自ら経営しても展望が開けないので、アコーディア、もしくはMBKに預け、合計82コースで運営してもらうことで成長の道を探る、ということらしい。
ちなみに、39コースのうち13コースにはOGMの名が入っているため、3月1日の譲渡後には少なくともこの13コースはコース名が変更されることになるだろう。
気になる年会費や会員権の扱いなどについては「当面は現状を維持するが、会員のメリットを最大化する方向での改善はおいおい検討していく」(MBKパートナーズ)そうだ。
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