米下部ツアーのウェブドットコムツアーでマネーランキングの代わりにポイントシステムが導入されることが伝えられた。プロの世界とはいえ、露骨にお金の話をするのは紳士淑女のスポーツにふさわしくない……?
レギュラーツアーのほうは2007年から導入し、成功を収めているポイントシステムだが、考えてみればこのシステム、そもそもウェブドットコムツアーのほうが向いていそうだ。というのも、賞金総額が55万ドルからファイナル3試合の100万ドルまで、試合によって大きなばらつきがある上、メジャーの裏試合など、賞金の桁が異なるレギュラーツアーに参戦するプレーヤーもいるからだ。ウェブドットコムはあくまでレギュラーツアーへのステップ。上位25人が自動的にレギュラーツアーに昇格できるのだが、選手にすれば、賞金にばらつきがあるとスケジュール調整や自分の稼ぎ額を間違えやすくなる。
その点、今回のポイントシステムでは、通常の試合の優勝者が500ポイント、通常の試合の最終戦ポートランドオープンが600ポイント、ファイナル3試合が1000ポイントと、わかりやすくなった。これなら、選手たちも賞金の少ない試合に参加しやすくなるだろう。
前頁で、全英オープンの賞金がいくら……云々の話をしておいて恐縮だが、高額賞金の米ツアーでは、プロがいくら稼いだか知ろうとするのは、ヤボな時代になっているということか?
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