ドローンを使ったコース巡回・運搬システムを構築して、ゴルフ場向けに販売する会社が登場し、話題になっている。
アサヒ商会は函館パークCCなど、ほかに釧路、札幌に4つのコースを経営しているが、同社では2年前から自社コースでドローン技術を活用したさまざまな可能性を探ってきた。たとえば、空からの記念撮影や、電話1本で作りたてのおにぎりを届けるサービスなど(おにぎり代も1個100円と安価)。結果、ドローンによる目視外自動巡回などが実用化している。芝の生育状況、マツクイムシなど病原虫の発生状況、コース整備管理、プレーの進行状況、台風などでの倒木状況、積雪の把握などが鮮明な4K動画にて一目瞭然のシステムを作り上げたという。
「ボタン1つで18ホールをカバーできます。コース管理面で従業員の労務軽減もできるし、プレーに遅れが出ている時などは拡声器で呼びかけ、マーシャル代わりにも使えます」と同社常務、齊藤豪氏は胸を張る。
このシステムはドローン、カメラ、ipadなどハード込みで販売する。価格はコース巡回用で100万円弱、小型荷物輸送用(200グラム程度を想定)でも100万円強。また開発担当者がゴルフ場に合わせてデータを設定し、運用方法もアドバイスするという。
ゴルフ場経営コンサルタントの菊地英樹氏は「ゴルファーにとってはより便利に、またコース側の省力化に役立つことは間違いないでしょう。ただ雨など天候に左右されやすく、機械なのでメンテナンスも必要。壊れるリスクも含めて考えるべきでしょうね」とのこと。
寒い日に空から温かい食べ物が届くなんて夢みたい!
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