16歳のアマチュアがアップルウォッチのCMに出演した件で全米ゴルフ協会(USGA)が調査に乗り出した。
問題になっているのはアマチュアの女子世界ランキング9位のルーシー・リーのCM出演。年頭にアップル社がリリースした15秒CMには16歳のリーがさまざまなアップルウォッチを身につけ躍動的なスウィングを披露する姿が映し出されている。これに対しUSGAがアマチュア規定に抵触するかどうか検討中だ。
アップル社の最新製品のスローガンは「座ってないでもっと動こう。エクササイズしよう」。この3つを実践しているリーにアップル社が白羽の矢を立てたというわけ。
リーが注目を集めたのは10年。全米女子アマチュアパブリックリンクスに出場し、最年少の10歳で決勝のマッチプレーに進出し大きな話題に。また17年の全米女子オープンでも最年少記録を塗り替え出場。昨年のメジャー初戦ANAインスピレーションでローアマに輝くと全米女子オープンで予選を突破(55位タイ)するなど将来を嘱望される存在だ。
しかしCM出演にUSGAは疑問を呈す。というのも同協会が定めるガイドラインではアマチュアゴルファーは自らのゴルフ技術の対価として第三者に利益をもたらしたり自らが利益を得てはならない、という規定があるから。USGAはリーがこの規則に抵触する可能性の有無を関係者に聞き取り調査中だというのだ。
本人はCM出演に関してアップル社との契約を非公開とする取り決めにサインしているためコメントしていないが、母・エイミーさんが米ゴルフ誌のインタビューに答え「ルーシー本人はもちろん家族も一切金銭を受け取っていない」と発言。アップル社からのコメントは現時点ではない。
プロとアマの境が曖昧になりつつあるいま、USGAの裁定やいかに?
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