「クールな年になるぜ」虹を呼ぶ男クーチャーV
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2019/02/5号
2019/02/15更新

「クールな年になるぜ」
虹を呼ぶ男クーチャーV

  4年間勝てなかった男が勝ちだせば勝つものだ。不惑のマット・クーチャー、目下絶好調!

 ソニーオープンインハワイでクーチャーが後続に4打差をつけ圧勝した。2カ月前のマヤコバゴルフクラシックで4年ぶりの勝利を挙げたかと思ったら2カ月で2勝のハイペースである。

 「プレッシャーがかかるサンデーバックナインでバーディを決めることができた。そのスリルがたまらなかった。今ならどんな試合に出てもいいプレーができそうな気がする」と満面の笑み。

 とはいえ勝てなかった4年間も、本人いわく「決して調子が悪いわけではなかった」のだとか。「正しい方向に進んでいるという確信はあった。それなのに結果が出ない。調子が悪いわけじゃないのに勝てないのは辛かった」

 結果、昨年は09年から出場し続けてきたシーズン最終戦(トップ30が出場)のツアー選手権の出場を逃し、トッププロの証であるライダーカップのメンバーからも外れた。

 だが、結果が出なくても腐らず精進し続けマヤコバで復活V。ソニーでは伸び盛りの若手をかわして貫禄勝ち。しかもキャリア通算100回目のトップ10入りのおまけまで。

 最終日最終ホール、まるでクーチャーの勝利を祝うかのようにハワイの空に美しい虹がかかった。虹の下で家族との熱い抱擁を交わした彼は、97年の全米プロで勝ったとき、やはり虹に祝福されたデービス・ラブⅢ(7位)に出迎えられ、至福のときを体験。「虹が出るなんて最高にクール(カッコいい)だね。今年はすごいことになりそうだ」と、自らの未来に期待を寄せた。

 家族大好き、ハワイ大好きなチャンピオンは勝者のみに出場が許される来年のセントリートーナメントオブチャンピオンズへの切符を確保したことをことのほか喜んだ。

 アラフォーの星の快進撃はどこまで続く?

  
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