プロ殿堂ももう7回目。今年は中嶋森口ら4人、選出法とは?
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2019/02/19号
2019/03/01更新

プロ殿堂ももう7回目。
今年は中嶋森口ら4人、選出法とは?

  今年で7回目となる日本プロゴルフ殿堂入りの4人が選出された。意外と知られていないその選出法とは?

 同殿堂は2011年から始まり、レジェンド部門とプレーヤー部門で選出する。前者は1972年以前(ツアー制度施行前)に活躍し功績を残した者に。後者は1973年以降、活躍した選手に。これは女子も同じだ。表彰資格は省くが、昨年まで両部門で30人のプロたちが顕彰されてきた。選考方法は3年前まで元NHKアナ・羽佐間正雄、トーナメントディレクター・戸張捷、元報知新聞・武藤一彦ら4人の表彰選考委員会で候補を決め、理事会で決定してきた。しかし、3年前から恣意的選出を避けるため選考委員を外部に求め、識者、現役記者など24人に候補者リストを送り、順位をつけるポイント制に変更。そこでポイント1位の者を理事会にかけて選出する仕組みだ。そうなってから、「時代背景などを熟考せず、時系列的にあべこべな選考になっている」という意見もある。だが、日本プロゴルフ殿堂事務局の大内洋子氏は「選考委員は昔をよく知る人ばかりだけでなく、40 代の若い世代もとりこんで過去を振り返り時代を理解してもらって、それを継続させていくという狙いもあります」。

 さて今年、顕彰されるのはレジェンド部門からは佐藤精一、小林法子。プレーヤー部門では中嶋常幸、森口祐子。佐藤(1932年生まれ)は小柄ながら我孫子流の小技に長け日本オープン、日本プロなどに勝利。“早打ちマック"の異名をとり、歯切れのいいプレーぶりはテレビ番組でも人気があった。小林(1944年生まれ)は日本女子オープンなど通算9勝。当時の最年長優勝も。日本女子プロ協会では樋口久子会長を補佐し、選手、役員として両方の功績があった。中嶋(1954年生まれ)は日本アマを制し、プロ入りしてからも、22歳で日本プロ優勝など、数々の記録をうちたてた。ジャンボ尾崎、青木功らに続いてAON時代を築き、日本ツアーの黄金期を作った。全米プロ3位、メジャーすべてで10位以内の記録も。

 森口(1955年生まれ)はツアーで41勝。84年に結婚、出産してからも日本女子オープン勝利など、ママさん選手として、ゴルフファンのみならず多くの女性に希望を与えた。現在はテレビ解説でもおなじみ。

 顕彰式はジャパンゴルフフェア(3月22日、パシフィコ横浜で開催)で行われる。

  
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