ゴルフ界には熊(ゴールデンベア= ニクラス)の後に虎(タイガー)が来て、次は狼が来る!?
どういうことかというと……。先のフェニックスオープンでプロの試合に初参戦したアマチュア、マシュー・ウルフ(19)が、その飛距離で話題をさらったのだ。ニクラスやタイガーと比較するのはもちろん早急だし、ウルフといってもつづりは「Wolff」で狼のつづりからすればfが一つ多いのだが、それでも動物の名前が出てくると、どうしても大器の予感が……。
なにしろ、ウルフはデビュー当時のタイガーを彷彿とさせる飛ばしっぷり。フェニックスオープンでは最終日こそ風の影響で平均303・5ヤードと落ちたが、初日328・1、2日目334・7、3日目335・5と驚くべきもの。同じく話題のキャメロン・チャンプが299・1、349・7、343・1、307・5で、初日に限っていえばウルフがチャンプを30ヤードも上回った。小技はともかく、飛距離は天性の才能による部分が大きいともされる。となると、やはりウルフは貴重なタレント。
フェニックスオープンでウルフは初日、4アンダーの67の好スタート。「望んでいた以上のプレーができた。とくに他の試合とは異なるこのトーナメントだけに、すごく嬉しいよ」とコメント。というのもフィル・ミケルソンもジョン・ラームもアマチュア時代のプロトーナメントデビューはこのフェニックスオープンで、ある意味プロの“登竜門的な試合"でもあるからだ。
ウルフは現在、オクラホマ州立大学2年生。昨年、大学1年生のトップゴルファーに与えられる「ミケルソン賞」を受賞し、秋には、インターカレッジなど大学の選手権で3連勝。フェニックスでは、結局最終日の後半で3つのボギーを叩いて、3アンダー50位タイに終わったが、デビュー戦で予選通過は良しとすべきだろう。なんといってもまだティーンエージャー。伸びしろの大きさは言わずもがな。「ウルフ」の名前は覚えておこう。
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