昨年5月にR&Aが採択した「女子ゴルフ憲章」。この憲章の初期効果がすでに出始めている。
女性の時代よ!
この憲章に批准した国は当初のイングランドやスコットランド、ウェールズ、オーストラリアに加え、カナダ、ニュージーランド、イタリアと続々その数を増やしている。さらに、PGAツアーや欧州ツアー、欧州女子ツアー、PGAオブアメリカ、欧州PGA、アニカ・ファウンデーション、IMG、ゴルフライター協会なども加わり、マスターカードなどのスポンサーもつき始めている。
R&Aのマーティン・スランバーCEOは「ゴルフにおけるこの憲章の重要性を認識し、サポートを約束してくれた協会や団体の数に私たちは勇気づけられています。順調なスタートとなっていますが、女性や少女たちがその可能性を最大限に生かせるように、そしてゴルフの機会が与えられるような、より包括的な文化を促進するゴルフ業界全体の協力とコミットメントが必要だと思います」と語っている。
この活動をとおし、具体的には、たとえばイングランドゴルフ協会では女性ゴルファーの割合が、15%から17%に増加。英国全体でR&A主催のフォーサムイベントを1100のクラブが開催したところ、2万5000人の女性が参加したというデータも示されている。また、オマーンゴルフ協会は女性ビギナー向けのプログラムを開始。プレーヤーを増やそうという施策だけでなく、英国と国際グリーンキーパー協会が「芝の管理における女性たち」というプログラムを始め、女性グリーンキーパーを増やす試みをスタートさせたりしているのだ。
R&Aは10年間で8000万ポンド(約115億円)を支出する約束をしており、すでに一部が、オーストラリアや英国のプログラムに支払われている。こういった資金を得るためには、基本的にこの憲章には署名が必要で“覚悟のほど"を示さなければならない。
日本でも、女性ゴルファーを増やそうという試みがたびたび話題に上がっているが、憲章にサインしたという話はまだ聞かない。どうしてだろう……?
【関連記事】こちらも注目です!
2018/06/18 R&Aの"超本気"女性振興策
2018/08/17 今度は「女性ゴルフ週間」ヨーロッパが女性振興に本気
一覧へ戻る
|