デシャンボー、今度は標高でボールを替えるの巻
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2019/03/19号
2019/03/08更新

デシャンボー、
今度は標高でボールを替えるの巻

  ゴルフを科学する男、ブライソン・デシャンボーが標高2300メートルの高地で行われたWGCメキシコ選手権でボールをチェンジしていた。

 デシャンボーが発する科学用語に対し当初“うさん臭いといった反応だった米メディアも、短期間で世界ランクトップ5入りするや手のひらを返し(?)“面白い"と、耳を傾けるようになった。

 ルール変更があれば、デシャンボーがどんな反応をするか真っ先にマイクを向け、高地での試合ではどんな秘策があるのかと彼のあとを追う。それに応えデシャンボーは「平地に比べ空気が薄いのでボールのスピン量が著しく変化する」と嬉々として解説した。

 「球がどこまでも飛んで落ちてこない。この現象は本当に面白い。たとえばスピンが2000回転だとする。海抜0メートルではまったく問題のない数字。でもここでは2000回転だと思ったような結果はまったく望めない。スピン量やコンプレッションなどさまざまな要素が弾道、球筋を左右するんだ」

 そこでデシャンボーは、普段使用しているブリヂストンツアーBXからXSにスイッチ。よりスピンがかかりやすいモデルをチョイスした。ブリヂストンの担当者によるとデシャンボーは「コンディションによって試合中毎日ボールを替えたい」と言ってきたという。

 日々ボールを替えることで普通のショットだけでなく、グリーン周りでボールがどんな反応を示すか試合中に“実験"を行っていた模様。実験がすぎたのか結果は出場72人中58位タイと奮わなかったが、今後その成果がきっと表れるはず。

 タイガーとの共演が話題のニューボール、ブリヂストンe-12のテレビコマーシャルでは、科学用語を連発しボールの性能を解説するデシャンボーと、それを「やれやれ」といった風情で聞くタイガーの対比が笑いを誘う。市民権を得てきたデシャンボーの次なる実験はいかに?

  
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