ギャラリーに探させるという手も!?ボール探し時間短縮ルール
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2019/03/19号
2019/03/08更新

ギャラリーに探させるという手も!?
ボール探し時間短縮ルール

  プレーのスピードアップが大きな目的の1つだった今回のゴルフルール改訂。すでにいくつかの疑問が呈されているが、とくにプロツアーで今後問題になるのではと取りざたされている新ルールがある。

あ、あと何分!?

 米ゴルフサイトが問題視しているのは、ロストボールを探す時間が5分から3分に短縮されたことだ。

 ただ「時間が短くなった」といっても、プロツアーにおいても競技委員が全選手の時間を計測しているわけではない。また、すべての選手が時計を持っているわけではなく、選手からしたら「ちょっと時間が短くなった」くらいのイメージのようだ。そのうえ、ルール上では、時間が計測されるのは、プレーヤーかキャディが現場に着いてからの時間、となっている。つまり、彼らが現場に来るまでの間、たとえトーナメントボランティアやギャラリーがボールを探していてもその時間は計測の対象外。となると、プレーヤーのなかには「厄介なラフに打ち込んだ」と思ったら、ギャラリーなどにボールを探させておき自分はその場所までゆっくりと歩いて行こうと思う者も現れるかもしれない。新ルールでスピードアップになるはずが余計に時間がかかる、なんてことも起こり得るというわけだ。

 さらに、人気選手には一緒に着いて回るギャラリーも多いので、“ボール探し要員"が多いというメリットも出てしまう。もっとも、かつて全英オープンでタイガー・ウッズが1番ホールでラフに打ち込んでロストボールをしたことがあったが、のちにその時ボールを探していたギャラリーの一人が、タイガーのボールほしさに盗んでいたことがわかるという珍事もあって、油断(?)はできないが……。

  
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