日本女子の下部ツアー、ステップアップで稼げるロレックス(女子世界)ランキングのポイントが増えた。
日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は、小林浩美会長就任以来「世界基準」を掲げ続けてきた。そのなかの一つが、レギュラーツアーへの足がかりであるステップ・アップ・ツアーの強化。もともと2日間競技が多かったが、徐々に3日間大会を増やしたのもその表れだ。2016年のリオ五輪で112年ぶりに正式種目に復活したゴルフだが、リオでも、来年の東京五輪でも出場選手選出のために同ランキングは使われている。試合の結果がポイントに反映されるためには、ツアーそのものがしっかりしていることが大前提で、いくつかの条件がある。そのなかに「年間最低10試合は開催していること」「トーナメントは最低54ホールで行われていること」の2つがある。さらに、「ロレックスランキングに入る前に少なくとも2~3年間、上記のガイドラインを維持すること」とも書かれている。
強化の実績が認められ、加算対象ツアーとなったのは昨年のこと。今季開催の20試合中、3日間、54ホールは18試合。同ランキングのポイントは複雑だが、まずは、ツアーとして加算に値すると認められるのが最初のハードルだ。これをクリアしたら、ランキング上位選手の出場数と、当該ツアーの前年度賞金ランキング上位選手の数で各大会のポイント数が決められるのが基本。さらに、条件を満たした大会では、その次の段階がボーナスポイント。今回は16試合に6ポイントのボーナスがつくことが決まった。
実際の出場選手が決まらないと正確なポイントは算出できないが、想定では、10試合で付与されるポイントがこれまでの1・5倍となる。
ここで結果を出せば、レギュラーツアーで戦えるようになり、その先には五輪やメジャー出場という夢も広がるというわけだ。文字通り、世界へのステップアップを視野に入れられる可能性が、ようやく出てきた。
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