コース閉鎖。日本では太陽光発電。アメリカでは?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2019/04/02号
2019/04/03更新

コース閉鎖。
日本では太陽光発電。アメリカでは?

 10年余り前、アメリカには1万6052のゴルフコースがあったというが、今や1万4794コースにまで減っているという。

 日本ではコースをメガソーラーに転換したという話をよく聞くが、アメリカでは閉場したコースはどうなっているのか?

 「片や過剰なゴルフコースがあり、その一方で急成長する街やその郊外では土地が不足している。そうした意味では、私たちにはチャンスが与えられているといえるだろう」と語るのは、土地活用を検討するNPO法人のアーバン・ランド研究所のエド・マクマホン氏だ。

 例えば、ワシントン州のケントという町では、現在、住宅などの複合施設がコースの跡地に作られている。カリフォルニアのパームスプリングスでは、オリーブオイルを作るためのオリーブ畑と住宅が作られているという。

 跡地利用でもっとも多いのは公園で、デトロイトやシアトル、ウィスコンシン、サンディエゴなどでは、自然の森や林、湿地を復活させて、広い意味での“公園"を作っているという。住宅などを建設する予定でも、ニュージャージーやペンシルバニアなどのように地元住民の反対などもあり、宅地への転換はなかなか難しいのが現状という。

 ただ、採算が合わなくなった公営パブリックなどでは、税金を投入し続けることが難しく、そのうえ「街に近い郊外などでは広い土地を見つけることは難しくなっているので、ゴルフコースに対する“プレッシャー"はさらに高まっていくだろう」(前述マクマホン氏)ということで、さらにゴルフコースの閉鎖が増える可能性も。低料金でプレーできる公営コースの存在は、アメリカのゴルフライフの醍醐味でもあるのだが……。

  
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