ツアープロたちから新ルールに関する批判が続出し、USGAとの関係がギクシャクし始めているようだが……。
先のプレーヤーズ選手権では、ウェブ・シンプソンが、グリーンのカラーで意図せずにボールが動いたことで1打罰を受けた。これに対してシンプソンは「( グリーン上ではよくてカラーではダメというのは)ゴルフをダメにするものだ」と批判し、ジャスティン・トーマスやブライソン・デシャンボー、リッキー・ファウラーなどと共にルール批判の“急先鋒“に立っている。
そこで一考を案じたのはUSGA。主席ディレクターのジョン・ボーデンハマー氏は「私たちはさまざまなプロジェクトでプレーヤーたちと多くの長期にわたる良好な関係を築いてきたが、今回初めてUSGAの大使として、また選手の声を拾い上げる人材として、専門のフルタイムスタッフチームを迎えることになった」と発表。二人の職員を雇い入れた。
その一人がジェイソン・ゴア。2005年の全米オープン最終日、最終組で回りながら「84」を叩いて話題になった、米ツアー1勝、ウェブドットコムツアー7勝の選手だ。もう一人はリズ・フラッドキンという女性で、プロ選手ではないが全米女子アマのスタッフとして長く働いたり、LPGAの試合でも裏方としてかなり知られる存在だという。
しかしながら、かつてはアーノルド・パーマーがUSGAの顔として知られていた時代があり、それと比較するとゴアらではトッププレーヤーたちの批判の声を抑えきれないのではという気が……。
USGAはルールに関する批判に対して、選手に丁寧な説明をするとしているが、結局は今回雇い入れた二人を矢面に立たせるだけになる可能性も。これでは役人を表に立たせるどこかの国の首相のようではないか。
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