創立70周年を迎えた米女子ツアー(LPGA)が新キャッチフレーズを発表。注目のワードは「Drive on」。そこに込められた意味とは?
「Drive on」を直訳すると“走り続ける"。このキャッチフレーズはLPGAの創設メンバーに敬意を表し開催されるバンクオブホープ・ファウンダーズカップ直前に発表された。70年に渡り、さまざまな障害を乗り越え、数多くの女性にチャンスを与えてきた同ツアー。来し方の軌跡を忘れることなく「未来に向かって走り続ける」という決意が「Drive on」に込められているという。
女子ツアーの人気が低迷していた15年前には「These girls rock」(彼女たちはロックする)のキャッチフレーズでブランドイメージの向上を目指したこともあった。だがその効果は期待ほどではなく……。
しかし近年、コミッショナーのマイケル・ワン氏がグローバル路線を主導し、スポンサー拡大に奔走。インターナショナルツアーとしての付加価値を前面に押し出すことで、アメリカ国内だけでなく海外の企業を巻き込み、新規スポンサーを獲得してきた。そして今回、これまでに構築してきたブランドイメージをさらに向上させるべく「Drive on」を旗印に掲げたのだ。
アニカ・ソレンスタム、ロレーナ・オチョアといった圧倒的な女王がいなくなってからツアーでは世代交代が進むとともにアジア勢、特に韓国勢が上位を占めるようになった。米女子ツアーといいながらアメリカ以外でのスケジュールが増え、アメリカ人プレーヤーの存在感は年々薄れていった。
今季も韓国勢の優勝が多いが、昨シーズンはアメリカ勢の勝利数が韓国勢のそれを上回り、米国内での人気も戻りつつある。
13人のファウンダーズ(創始者)からスタートしたツアーは、いま世界の少女たちが夢見る舞台となった。これからも前進あるのみ。まさに「Driveon」だ!
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